アンチエイジング(抗老化)という言葉が21世紀に入ってから言われるようになった。学会でもシンポジウムのテーマとして取り上げられている。酸素ラジカルが諸悪の根源のようにいわれ、老化も酸素ラジカル(活性酸素ともいう)によって促進されるらしい。ラジカルとは過激分子という意味があるので、最近では活性酸素と呼ばれるようになった。以下活性酸素を用いる。私たち人類は酸素なしでは生きてゆけない。私たちがいつも吸っている酸素の約2%が活性酸素に変わるという。一方ヒトは血管とともに老いると昔から言われているが、その血管を拡張し若さを保ってくれるNO(一酸化窒素)も活性酸素の一種である。スーパーオキシドも活性酸素の一種で、一酸化窒素とともに血圧調節にたずさわっている。また過酸化水素も活性酸素の一種であるが殺菌効果のある次亜塩素酸へと変化し、感染防御にはたらいている。このように活性酸素全てが悪玉ではなく、重要な生理的役割を担っている面もある。
ミトコンドリアでエネルギーが作られる時に、電子が漏れて最初に酸素と反応し、次々と電子が反応して、いろいろな活性酸素が生じる。以下の反応のように、一番毒性の強いヒドロキシルラジカルが最後に生ずる。
酸素→スーパーオキシド→過酸化水素→ヒドロキシルラジカル
このヒドロキシルラジカルは酸化力がずば抜けて強く、スーパーオキシドの100倍の酸化力を持ち、ラジカルすなわち過激分子の名のとおり、遺伝子や細胞膜や酵素を傷つける原因分子である。ガン・糖尿病をはじめ色々な病気の原因となる。
この最も毒性の強いヒドロキシルラジカルのみを選択的に水素が還元消去することを日本の生化学者が発見し、4年前一流紙Naturemedicineに発表した。この研究では2%の水素ガスを含む、窒素・酸素・水素の混合気体をラットに吸わせて、急性脳梗塞後の再環流時の活性酸素発生による脳障害を顕著に抑制することを証明している。この記事は「水素のハイウエイ」のキャッチフレーズで喧伝された。日本ではこれ以来、天然水素水などと銘打った水が多く出回るようになった。はたして効能のある水素を含んでいるのか疑わしい。
私は毎朝、水を「銀水」で電気分解して電解水素水を作って、粉末茶を溶かして飲んでいる。粉末茶は緑茶をお茶粉末器で作成する。粉末茶に含まれるエピガロカテキンガレート(約10%含有、極量100㍉㌘まで肝障害に注意)が脳細胞でα-セクレターゼを活性化して、アルツハイマー病の原因になるβ-アミロイドを作らないようにしてくれるからである。はたして私と家内の脳の老化を防いでくれるであろうか?また老化物質と言われているタンパク質と糖によるメイラード反応で作られるAGE(advanced glycation endproducts:最終糖化反応物)も活性酸素によって作られ、老化、白内障、ガン、動脈硬化、糖尿病、アルツハイマー病、心筋梗塞、脳梗塞などもろもろの病気の原因となっているので、これらが抑えられたらと希望しながら飲んでいる。
しかしカフェインレスコーヒーを電解水素水で作るとあまり美味しくない。しかしゴルドブレンドを電解水素水でいれるとても美味しい。何故か?分からないがカフェインレスコーヒーは水でカフェインを抽出しているらしい。そのせいではないかと思っている。